EMPOWERMENT株式会社の梁川です。
雨の日が続き、朝方は少し涼しくなってきましたね。
身体は冷えると体調を崩しやすくなってしまいます。また寝ている間は筋肉の血流が悪くなりやすいので身体が硬くなってしまいます。ですので夜から朝にかけては意識的に冷えないようにして下さいね。
本日はぎっくり腰がヘルニアの原因になるのかについてお伝えしていきます。
ヘルニアとは?
ヘルニアとは、背骨の骨と骨の間にある椎間板というクッションの中にある髄核というジェル状のものが飛び出した状態を言います。
神経にあたり痛みやしびれが出ているものをヘルニアというわけではなく、その飛び出したものをヘルニアというのです。
背骨の中にある脊柱管に脊髄神経が通っており、飛び出している髄核が神経を押すと痛みやしびれを引き起こすと言われていますが、ヘルニアがあるのに痛みやしびれを感じていない方の方が割合としては多いです。
ヘルニアが原因でこういった症状が出るということはほとんどないという研究も発表されています。
ですのでぎっくり腰になってレントゲンを撮った結果ヘルニアが見つかっても心配はありません。
ぎっくり腰の原因とは?
ぎっくり腰と聞くと多くの方は腰の骨がずれていることが原因と考えがちです。しかしぎっくり腰の原因のほとんどは腰の骨ではなく、筋肉の緊張によるものです。
筋肉というのはそもそも力を入れると硬くなり、力を抜くと柔らかい状態になります。この伸び縮みを繰り返せる状態が正常な状態になります。そして、この正常な状態を維持するには血液の中の酸素や栄養素を筋肉へスムーズに取り込む必要があります。しかし、長時間の使いっぱなしにより収縮している筋肉は酸素・栄養素をもらっている毛細血管を圧迫してしまうため、そのまま酸欠状態・栄養不足状態にしてしまいます。そうなると筋肉は収縮したまま元に戻れなくなってしまいます。
そうして硬くなった筋肉は勢いよく重たい物を持ち上げる動作などにより急に引っ張られることで、その筋肉の線維が切れてしまうと体が反応し、反射的に収縮を起こします。これを伸張反射といいます。
この伸張反射が以上に強く起こった際に筋肉は興奮し異常に収縮してしまいぎっくり腰となるのです。
まとめ
上記の内容からぎっくり腰とヘルニアに関係性がないのはよくわかると思います。
私たちも今までヘルニアと診断されたにもかかわらず筋肉に症状の原因がある方をたくさん見てきました。
実際にぎっくり腰になる方は腰に負担をかけることが多いためヘルニアを併発していることはあります。
しかし、痛みの原因はヘルニアではなく筋肉であることを理解していただければと思います。

梁川景祐

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